箱根湯本温泉にもFuwarica
日本の代表的な温泉地の一つ、箱根。その中でも「箱根湯本温泉」は東京の新宿駅から電車だと約1時間半で訪れることの出来る温泉地だ。箱根湯本駅を出るとお土産屋さんが並び、その先には多くの温泉宿が軒を並べる。まさに温泉街の風情を感じるその中に天成園がある。
天成園は、1945年(昭和20年)に開業し、2009年(平成21年)にリニューアル。198室の大型施設となった。敷地内の広大な庭園には瀧が2つあり、宿泊客のパワースポットにもなっている。さらに自家源泉から引く「天空大露天風呂」も人気があり、23時間入浴可能という
ホテルのブッフェが変わった!
宿泊者の食事は2階の「瀧見亭」で朝夕共にブッフェで提供されている。朝食のブッフェは自分で作る海鮮丼が人気。夕食のブッフェは、ライブキッチンで出来立ての料理を堪能できる。目の前で揚げる天ぷらや鉄板焼き、寿司など豪華だ。
そのブッフェ会場で活躍しているのが、ご飯盛り付け機Fuwarica GST-RRAだ。
「ご飯の盛り付け機Fuwarica導入のきっかけは、コロナ禍の影響でした」と天成園調理グループ料理長の菊池英明さんは話す。
「以前はお茶碗に保温ジャーからお客様ご自身でよそっていただいておりましたが、時間が経つとご飯は乾いてくるし、多くの人が触る”しゃもじ”もどうにかしたいとの思いがありました。そんな時、ちょうど今年行った展示会でスズモさんの機械を見て、”これだ”と即座に導入を決めました。もともとスズモさんのシャリ玉機や海苔巻き機を導入してまして、お寿司のメニューでは大活躍しており、信頼性に不安はありませんでした」
(写真左)ご飯盛り付け機Fuwarica (写真右)菊池英明料理長
「やはり”しゃもじ”を使わずにご飯をよそうことが出来る点が良かったです。お客様ご自身がボタンを押すだけ。これだけでご飯が盛られるのはとても衛生的ですよね。また、ご自分の食べたい量のご飯を、容器に盛ることさえも楽しんでくれている。さらに温かくて美味しいご飯を食べてもらえることは、お客様にとっても、私どもにとっても、非常に利点の多いこととなりました。」
さらにお客様の食べ残しも大幅に減り、ご飯の継ぎ足し回数も減少。結果的にコストの削減にもつながり、忙しいスタッフの業務効率も上がったとのこと。
子供もお年寄りにもわかりやすくするために、Fuwarica にご飯の量を明記したPOPを付けた。ご飯の量目は、小、中、大、プチの4種だ。画面のボタンに触れれば、食べたい量のご飯が盛られる。さらに隣にある「天成園特製カレー」も大好評とのこと。Fuwaricaで盛ったご飯にカレーをかけると、ふんわりご飯にじんわりとルーがしみ込み、絶品のカレーライスとなる。
(写真左)アツアツ揚げたての天ぷら (写真右)ご飯がススム鉄板焼き
ごはん盛り付け機Fuwaricaは、こちらのブッフェ用に1台と厨房用に1台の合計2台利用している。朝食ブッフェの時間は厨房用のFuwaricaを会場に移動させて、海鮮丼用として利用しているとのこと。また、寿司のコーナーでは、スズモのおひつ型寿司ロボット(SSG-GTO)も活躍しており、担当のスタッフでも職人のようにたくさんのお寿司を握れるので、臨場感もあり大人気のコーナーになっている。
(写真左)お好みでトッピングする海鮮丼
(写真右)おひつ型寿司ロボットで握る寿司職人そのものの衣川さん
多くのお客様に美味しいご飯を安心して食べてもらうこと。まさにこのホテルの理念である「思考(試行)・挑戦・進化」の思いが、Fuwaricaを導入した厨房と、朝食・夕食のブッフェ会場にあった。
取材協力:株式会社天成園