「手作りおにぎり」にかけるコープみらいの挑戦
コープみらい/コープ坂戸薬師町店

埼玉県坂戸市にコープみらい新店オープン
埼玉県坂戸市の北坂戸駅から徒歩10分の場所にコープみらい坂戸薬師町店がある。
2024年11月12日にオープンした新店だ。北坂戸駅は東武東上線で池袋駅から急行で50分の立地で周辺はシニア層が多めの地域であり、来店客も昼間に多い傾向である。
コープみらい坂戸薬師町店の他にファストフード店やドラッグストアなどの店舗もある複合施設で、店舗の運営は通常のスーパーと同じだが、組合員からの出資で運営されているコープであるため、組合員になると買い物以外にもさまざまなサービスを利用できる。Fuwaricaの導入は、千葉県の薬円台店に続いて2店目である。
食べるしあわせを「手作りおにぎり」から
今回「手作りおにぎり」の店内生産のためにFuwarica GST-MRA+おにぎりオプションを導入いただいたため、担当の橋本惣菜バイヤーグループ・グループ長に話を伺った。
「価値訴求」のために店内で手作りおにぎりを生産し、販売しているとのこと。
店舗で販売しているおにぎりの一部はセントラルキッチン(以下CK)で生産しており、手巻きおにぎりとして6アイテムを販売している。他には海苔を巻かないおにぎり2個パック、3個パック等もCKで生産し販売している。ただこのCK生産のおにぎりだけではコープみらいのこだわりや取り組みも来店客に訴求できない。さらに新店であることから、人手をかけてでも「手作りおにぎり」を生産・販売し、コープみらいの取り組みを売場で実現させることで来店客へおにぎりの価値訴求をしていく、という方針で店内生産の最適な手段としてFuwarica+おにぎりオプションを選んでいただいたのである。それにより人手は最小限で済み、今後はおにぎり生産の後にお弁当のご飯盛り付けでも使用できるオペレーションを検討している。
手作りおにぎりのこだわりは、鮭とイクラや野沢菜と明太子等の具材が2種類使用されており、売場ではCKで生産された安定の手巻きおにぎりのとなりで華やかな存在感を出している。
どちらかの具材が苦手という場合の敬遠リスクも、具材2種類の組み合わせのおにぎり2個パックよりも低く、手巻きおにぎりよりも高めの価格設定であっても、手作りおにぎりの価値を来店客に認知いただくことで価格差による販売の影響は出ておらず、来店客にご満足をいただけている。
今後は店内生産の強みを生かし販売のデータから具材などの組み合わせや生産量など最適値に向けて検討を続けていく予定である。

おにぎり売り場(左)とおにぎりの生産風景(右)
食の安全と安心を第一に
コープみらいでは食品安全について独自の基準を設け、産地や原材料にこだわった商品を提供している。もちろん、おにぎりも例外ではない。それだけに売場に並んでいるおにぎり(おにぎりだけではなくすべての米飯やお惣菜)はより安心して召し上がっていただけるものばかりである。その中でコープみらいがどんな手作りおにぎりを、どう生産し販売していくかとても楽しみである。

GST-MRA+おにぎりオプションと惣菜コーナースタッフの日高SV
取材協力:コープみらい/コープ坂戸薬師町店